長く働くということ~父から学んだこと~

1月28日に父が亡くなってから、やはりずっと父のことを考えています。
悲しいとかではなく、私がファイナンシャルプランナーとして仕事ができるのは、父のおかげだなと思うことばかりで、今更ながら父には頭が下がります。
父から学んだことをお役にたてていただければと、少しずつ書いていきますね。

今回は、仕事について。
父は、78歳まで仕事をしていました。
最後は個人病院の事務長をしていましたので、こんな年齢まで働けたと思います。
高校生の時、祖父が亡くなり、弟たちを養うために18歳から働き始めましたので、
なんと60年働いていました。

こんなに長い期間働いていたとは思いもしませんでした。
因みに母方の祖父は、裁判所に丁稚奉公として働き始め、後に裁判官になり、最後は調停委員をしていましたから、こちらも60年近く働いていたことになります。
どちらも男性ですからね。仕事中心の人生です。

この半年、寝たきりになってからの父は、頭もハッキリしていましたが、時折、混濁すると
「今から仕事に行ってくる。」とか、「新しい仕事が決まった。」とか言っていたそうです。
どこまで、仕事が好きなんだ~!
兎に角、几帳面でマメオで完璧主義で、家にいれば、不出来な私は叱られてばっかりでしたから、仕事の帰りが遅いと嬉しく思っていました。スミマセン!

なんでそんなに働けたのでしょうか?
直接、聞いていませんが、やはり私たち家族を養わなければならないという使命感やコンプレックスの裏返しが原動力になっていたのでしょうか?
人に喜んでもらうことが好きというところは、人一倍でしたし、やっぱり「仕事が好き!」という気持ちも大きかったと想像します。
働くことが大好きで、母が家事をできなくなってからの方が家の中はきれいでしたし、洗濯物のシワ伸ばしも半端なかったです(笑)
そして、何より健康だったということもあります。

私はそこまで仕事が好きではありません。
できれば、ダラダラしていたいよ~!と思っています。
未だに毎日そんなふうに思っている情けない私です。
父から何を学んだのでしょう?

父が長く働いてくれたことで、経済的にとても恵まれた環境だったと思います。
当然、年金もしっかりもらっていましたから、介護費用の心配もなくありがたいことでした。

お金のことを考えると、「収入」がスタートです。
収入がなければ、どれだけ支出を抑えても、資産形成は難しい。
ですから、働き続けること(収入を得続けること)はマストです。

そして、厚生年金も長く納めたことで、受取れる年金も多くなりました。
年金については、否定的なことをおっしゃる方もいらっしゃいますが、
生き続けている限り、受取ることが可能です。
こんな金融商品は他にありません。
父の年金については、驚愕しましたのでまた詳しく書きますね。

今は、70歳まで働け~!!
という風潮になってきました。
年金だけでは生活できませんし、人手不足もあります。

お金のためにやりたくない仕事をすることは辛いことです。
「好きを仕事に」なんてことも難しい!
でも、何とか楽しく仕事をする工夫をしたり、
仕事の中に楽しみを見つけたり、そんなことをしていくしかないのかなって思います。

きっと父も苦しいことや辛いこと、仕事をしていれば沢山あったと思います。
でも、頑張ってくれたことは、やっぱり感謝!
いろいろ考えると、ここにたどり着きますね。

さて、今日もこの後、マネー相談。
一生懸命、頭使って仕事します!

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久しぶりにリアルでのマネーセミナー開催します。