夫亡き後、介護していた義父が亡くなってとんでもないことに!

5,6年前の話ですが、私の友人がご主人様を亡くされて、それから同居していた義理のお父様の介護を献身的にしていました。
亡くなったご主人には、お姉さんと弟さんがいらっしゃいましたが、親のことはホッタラカシ。
ですから、優しい友人が介護せざるおえない状況でした。
私にはできないことだと、頭が下がりましたが、ひとつ心配なことがありました。

昔から優しい女性だったのですが、お金に無頓着。
どんぶり勘定で気前もいい人でした。
義理のお父様も優しい方で、すまないと思われたのか、生活費以外にもちょこちょこ彼女にお小遣いを下さっていたようです。

お義父様が亡くなって、相続が発生したとたん、私の心配は的中。
ご主人の姉弟からこんなことを言われました。
「こんなにお金がないのはおかしい。使い込んだんだろう?」
お金の管理をまるでしていませんでしたし、お小遣いをもらっていた後ろめたさもあり、友人は泣くしかなかったようです。

このような話はどこにでもあることです。
あなたも聞いたことはありませんか?
2019年7月から「相続法」も改正され、長男の妻も財産を取得することができるようになりました。

財産は相続人しか相続できないため、相続人でない人の介護などの貢献が報われず辛い想いをされるケースがありました。
例えば、長男の妻など相続人でない親族が介護を続け、その結果、義父母の財産が維持されたり、増加したと認められる場合などは、「特別の寄与」が認められ相続人に対してお金を請求できるようになりました。

とは言え、どんぶり勘定では、相続が争族になってしまいます。
ますます辛い想いをすることになります。
確かに、介護しながら、お金の管理は大変かもしれませんね。

でもここから、キツイ深川の意見を言わせてもらいます!
いつも言っているように毎日家計簿を付ければ、2分もかかりません。
家庭の支出の件数なんてたかが知れています。
習慣にしてしまえば、負担になる仕事ではありません。

大人なら、この状況で相続が起これば、争うことになるくらいのことは想定できたはずです。
それを回避するには、きちんと支出を管理しておけばよかったのです。
そうすれば、彼女がもらっていたお小遣いも当然の権利として主張できたはずです。

常日頃から、お金の管理をきちんとすること。
これは、家庭内で強い力を持つことができます。
別に力を持てとはいいませんが、やることをやっていれば、とやかく言われません。
信頼され、堂々としていられます。

結婚当初から、彼女がきちんとお金の管理をしていれば、介護をするようになっても
きちんと家計簿をつけ、収支の管理をしていたはずです。
きちんとしたデータがあれば、相続が起こってからも、もっと穏やかな話ができたことでしょう。

円満な相続のためには、きちんとお金の管理です。
これは難しいことをするのではありません。
日々、お金の出入りを付けるだけのこと。
子供のお小遣い帳と同じです。
足し算引き算も電卓を使えば、頭を使うこともありません。

夫婦間のトラブルも一緒。
きちんとお金の管理をし、お金を大切にしている妻に夫はどんな態度をとるのでしょう?

様々なご家庭内の辛いことは、常日頃のお金の管理をすることで起こらなかいかもしれません。