退職金の税金は想像以上にお得?!

50代になると、退職金がいくらもらえるのか気になりよく話題に上ります。
高額ですので所得税や住民税がいくらかかるか気になるところですね。

私が会社を辞めて退職金を貰ったのは40代。
父から「所得税の申告はちゃんとしたのか?」と聞かれましたが、
意味がよくわからず、税金なんて面倒だなあと思った記憶があります。
知識がないと税金と聞いただけでそんなふうに思ってしまいますね。

実は退職金の所得税は、意外とシンプルでとても優遇されています。
3つのポイントがありますので、それを押さえて下さいね。

1.退職所得控除
退職金には、「退職所得控除」があり、その分は非課税になります。
退職金にも、他の所得と同様、所得税と住民税が課税されます。しかし、退職金は給与所得など他の所得と違い、「いままでお勤めご苦労様、リタイア後の生活に使って下さい。」という意味で税制上優遇されているのです。
もし、申告せず、退職所得控除を受けなかった場合には、退職金全額に対して、一律で20.42%の所得税と10%の住民税が課税されますので注意して下さい。

退職所得控除額
勤続年数20年以下 40万円×勤続年数
勤続年数20年以上 だと、40万円×20年+70万円×(勤続年数-20年)

例えば、勤続年数が25年で2,000万円の退職金を貰ったとすると

退職所得控除額は、40万円×20年+70万円×(25年-20年)=1,150万円
この金額が非課税になります。

2.所得の金額算出時に2分の1の金額になります
退職所得控除を差し引いた後の退職金に、1/2をかけた金額(課税退職所得金額)に所得税率や住民税率をかけて税額を計算します。

退職所得金額は、(2,000万円-1,150万円)×1/2=425万円

3.分離課税
他の所得と合算しないため、他の所得に対しての税率の影響を受けません。
所得税:425万円×20%ー42.75万円=422,500円
それ以外に
復興特別所得税:42.25万×2.1%=8,872円
住民税:42.25万円×10%=42,250円
がかかり、 合計 473,622円となります。

2,000万円の退職金を受け取って、税金の合計が473,625円とは、かなり優遇されていますね。
会社経営者が給与を減額して、退職金として受けとる場合かなりのメリットがあるのではないでしょうか。

なんしても老後の年金だけでは、心もとない状況です。
退職金も大切に使っていきたいものですね。

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