母の形見から

母が亡くなってちょうど4年。
形見の指輪をリメイクしました。

母は、お洒落じゃありませんでしたし、田舎で一生懸命働いて、せっせと節約し、何より合理的なことが好きな人でしたから、形見といっても高価なものは何もありませんでした。

ムダが大嫌いで、自他ともに認めるかなりの“捨て魔!”
そのため、ほとんどモノがなく、片付けも半日で終了。
手間はかかりませんでしたが、それはそれで寂しいものでした。

少しだけあった指輪は、半世紀も前のデザインで使えません。
引き出しにしまい込んでいましたが、父からのプレゼントか、何かの記念で買ったのか、母の幸せな思い出話を聞いておけばよかったと見かけるたびに切なく思っていました。

そんな時、VINA AMUU(ビナアミュウ)の藤井美弥さんとご縁ができ、リメイクをお願いしました。
想像以上の出来上がりでとても素敵です!
シンプルなデザインですが、細部に拘りが感じられ、身に付けるたびに気持ちが上がります。

母に見せびらかせないのが残念ですが、きっと天国で「あら、いいわね。」なんて喜んでくれているとも思います。
引き継げることは、なんと嬉しいことでしょう。

それ以外の洋服やバッグ、靴などもたいしてありませんでしたから、
使えそうなものだけクリーニングパーティーに出して、あとは全捨て。
あっけないものですね。

私たちが死んだ後、残されたモノたちはほとんどが廃棄されます。
親の家の片付けが大変だとよく耳にします。
手間も時間も、そして、お金もかかります。
そんな負担を家族にかけないように、今のうちからモノを減らしていきたいですね。

そして、本当に素敵なものを少しだけ。
私の後に誰かが引き継ぎたくなるようなものだけ。
これからの人生、そんなモノたちとだけ暮らしていきたいと思います。

母が私に残してくれたものは、モノではなく、どう生きるかということ。
それは、【お金】としっかり関係を築くことでした。

*働いて収入を得る。
50代半ばまで【大安堂】という雑貨屋を営んでいました。
駄菓子、文房具から履物、化粧品、釣り具、クリーニングの取り次ぎまで
まだコンビニのない時代、定休日もなく働いていました。

*無駄遣いをしない。
質素に暮らしていましたが、使うところはしっかり使うとメリハリをきっちり付けていました。
旅行にはけっこう行っていましたが、お土産はほんの少し。
月に1回、京都への日帰り旅行が楽しみだったようで、店を閉めてからは海外旅行も頻繁に行っていました。
一番の無駄遣いは私の婚礼家具だそうで、死ぬ直前にもったいなかったと言われてしました。スミマセン!

*きちんと家計管理をする。
商売をしていたこともありますが、毎晩、家計簿を付けていました。
そう言えば、母方の祖母も毎日付けており、「家計簿を付けること」が当たり前の環境に育ったことはありがたいことです。

*しっかり資産形成
元銀行員でしたから、抜かりありません。
学校から帰って来ると、証券マンが毎日のように来ていました。
PCもない時代ですから、株価は大学ノートに記入し分析していました。
もっと教えてもらえばよかったと思います。

そして、もう一つ。
自分の収入があったこともありますが、自由にお金を動かしていました。
それは、父との信頼関係によるものです。
母に任せておけば、大丈夫!
自分の考えをしっかり持っている母をそんなふうに父も思っていたのでしょう。

どんな夫婦にもいろいろありますが、
夫婦がフェアであること。
互いに自由であること。

そんな夫婦の在り方も母の形見なのかも。
今の私の生き方に大きな影響を与えてくれました。

今、指輪を眺めながら、母は越えられないなあとしみじみ思います。

私は子供がいませんから、その分、お金にまつわる知識をアウトプットしていきますね。

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