寂しいお花見…

今年はお天気もよくて、桜はアッと言う間でしたが、どちらでお花見をされましたか?
私はランチ会の前に、九段下から靖国神社のあたりの桜を楽しみました。
30年ほど前に母と一緒に行ったことを思い出し、なんとも切ない気持ちになりました。
もう一緒にお花見をすることはありません…
桜は、散り際がまた美しいせいか、亡くなった人のことを思い出させますね。

昨年、9月にご主人様を亡くされたお客様。
毎年、ご主人様とお花見を楽しまれたそうです。
「今年の桜はいつもと違う…」そんなふうにおっしゃいました。
やはり淋しさがつのります。
人が亡くなることはなんとも淋しいものですね。
特にお子さんがいらっしゃらないご夫婦ですからなおさらです。

ご主人様は、法律関係のお仕事をしていらしたので、奥様にすべてを相続させるという内容の自筆遺言を残されていたそうです。

子供のいない夫婦の場合、親御さんがいらっしゃると奥様は遺産の3分の2を相続することになります。100%ではありません。また、親御さんが亡くなってすでにいらっしゃらない場合、ご主人の兄弟姉妹がいれば、奥様は4分の3を相続することになります。

このご主人様のように遺言を残されたとしても、親御さんの場合は遺留分があり、6分の1は受け取ることができます。兄弟姉妹の場合にはこの遺留分はありません。

ただでさえ、これから一人で暮らしていくのは心細いものです。
その上、相続のトラブルになったり、100%相続できず、経済的にも苦しい状態になったらと想像すると空恐ろしいです。

幸い、ご主人様のご家族も暖かい方々で、快く承知して下さり、遺留分の請求もなく、彼女は全てを相続することができました。
そして、お仕事もお住まいも新しくなさって、人生の再スタートを切られました。
今までとは違う環境で本当に頑張っていらっしゃいます。

人生は考えたように進むこともたくさんありますが、想像もしなかったことが起こることもあります。
人生は、思うより短く、限られた時間です。
日々、普通に過せて、家族がいてくれること、些細なことも大切にしていかないといけないと彼女に会うたびに思います。
どんなしっかりした女性でも、急に一人で生きることになったらやはり大変ですね。

一生懸命頑張って働いている世のご主人様、みんなに感謝ですね!
文句言ったり、その大切なお給料を無駄遣いしている場合じゃありませんよ~。

そして、もう一つ。みなさんにお伝えしたいことがあります。
彼女は、ご主人様のお母さまに遺留分相当額を渡したいと、これで彼の実家と疎遠になるのは淋しい。今まで本当によくしていただいたからとおっしゃっていました。

なんて優しい気持ちの持ち主なんでしょう。
自分のことしか考えていない自分が情けなく、目から鱗。
健気な彼女がこれからの人生、経済的に困らないようしっかりサポートしていくこと、
これが私の使命だと肝に銘じました。

女性は、男性より長生きですから、結婚していてもしていなくても最後は一人。
そう思って生きていく必要があると思います。
一人でも安心して生きていけるだけの経済力、しっかり付けて行きましょう!

来年の桜が、彼女にとって今まで以上に美しいものになりますように。
もちろん、あなたにも私にも。


★個別相談の詳細&お申込みは コチラから
(イベント・セミナーの予約サービス「リザーブストック」が開きます)

★セミナー&イベントの情報は コチラから
(イベント・セミナーの予約サービス「リザーブストック」が開きます)